「釣りブーム」で、釣り具にもファッション性が求められている中、「リールのハンドルノブへの加飾」は、長年の課題となっておりました。理由はハンドルノブがゴムであること。リール本体の金属部分や樹脂部分には加飾が可能ですが、ハンドルノブのようなゴムやエラストマーなどの軟素材は難塗装基材と言われ、塗装は難しいものでした。当社の「塗装を高密着させる技術」を用いれば、ゴム部分へのメタリック塗装が可能となります。ただし、釣り具は使用条件が厳しいため、塗装が剥げる恐れがあります。当社は、実際にプロが使用するリールに装着して1年間耐久テストを実施。絶対に剥がれない品質を作り上げることに成功しました。
その後も当社の難基材への高密着塗装技術は、同じようにファッション性が求められるスキーのグリップや、老人用杖の先のゴム部分(エラストマー使用)にも応用。高品質のメタリック塗装を実現し、さらに従来塗装が難しいとされていた製品に採用が広がっております。
高密着塗装技術は、これまで加飾を諦めていた部分へのデザインの幅を広げます。成型後の塗装が可能になったことにより、原材料の共通化が可能になり、ロットの縮小にも貢献します。